うちなーぐちとは沖縄の方言のことです。

移住前に私が知っている沖縄の方言は「ハイサイ」「メンソーレ」「ナンクルナイサー」ぐらいでした。そんな私が移住してやっていけたのか、実際どうだったのかを今回まとめました。
目次
うちなーぐち(沖縄の方言)は地域によって異なる
沖縄の友人に方言について話を聞いたところ、同じ沖縄県民でも住んでいる地域によって方言が異なり理解できないこともあると言っていました。方言でどの地域の出身がわかるそうです
おおまかに南部、中部、北部、離島で異なるようです。
地域 | ありがとう |
奄美名瀬 | アリガテサマリャオタ |
沖縄那覇 | ニフェーデービル |
宮古平良 | タンディガータンディ |
八重山石垣 | フコーラサーン |

実際に移住してよく耳にしたうちなーぐち
私が移住したのは中部地方です。そこは、標準語とうちなーぐちを話す方が多い地域です。実際に移住してからよく耳にする方言は下記でした。
「~しましょうね」
意味:うちなーぐちでは、「(自分が)〜します」という風な意味合いで使かわれます。
県外の方が聞くと「~一緒にしよう」、子どもやに対してや上からの目線で「~してね」という意味で使われるので意味合いが異なります。
「だからよー」
意味:うちなーぐちでは、「そうだね」という合図時につかわれます。
標準語の、後から言う事柄の原因・理由になる意を表す「だから」と間違えやすいのでご注意ください!
「じょーとー(上等)」
意味:うちなーぐちでは、「いいね」「いいもの」「優れている」として使われています。
「この料理上等だね」のような使い方で、会話によく出てきます。
「でぇーじ」
意味:うちなーぐちでは、「メッチャ・大変」として使われています。
「でぇじ寒い。」「でぇじ眠い。」のような使い方をしています。
「あちこーこー」
意味:うちなーぐちでは「熱い」「ホカホカ」というと
「コーヒー、あちこーこーだよー!」のような使い方をしています。
「はっさびよー」
意味:なにか突然の出来事にびっくりした時や、あきれかえった時など、思わず口からでてしまう言葉。
「え!!!」「うそーーー!」など同じような使い方をしています。
有名だけど意外と聞かないうちなーくち
よく、沖縄の方言で「ハイサイ」
有名だけど、観光地以外で聞いたことがないうちなーぐちを紹介します。
- にふぇーでーびる(ありがとう)
- めんそーれ(いらっしゃい)
- はいさい(こんにちは)
- いちゃりばちょーでー(一度行き合えば兄弟)

そうなんです。わたしが中部地方に移住したのもあるのかもしれませんが、
今まで、日常生活でスーパーやコンビニ、会社、友人、親戚などから一度も言われたことがありません。
観光客向けの飲食店などでは、「いらっしゃいませ」の代わりに「めんそーれ」と言われるぐらいでした。(笑)
有名な『なんくるないさー』の間違った使い方


私は移住前までは「だいじょうぶ」という意味だと思っていました。しかし調べてみると本来の意味と異なっていました。
琉球新報の記事がとても分かりやすく解説しています。
人として「まくとぅそーけ=正しい事、真(誠)の事をすれば」「なんくるないさ=何とかなるさ」を意味する。「挫(くじ)けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来る」という意味である。単に「何とかなる」と言う楽観的見通しを意味する言葉ではない。
実際に移住して方言がわからなくても困らなかったか?

仕事ではどうたったか
私が住んでいる地域は、中部地域です。
私の勤めている職場はほぼ沖縄出身者で年齢が20代から50代です。
方言の量は人それぞれでしたが、標準語で話していてたまに方言が出る方が多いように感じました。
分からない方言があった場合、その場で意味を教えてもらっていましたので仕事に困るようなことはありませんでした。
そんな生活をしていると、一カ月ぐらいで方言も気なりませんでした。
よく耳にしたのは「でーじ○○でさー」「このPC上等だから使いやすいよー」とかでした!
生活ではどうたったか
引越してすぐ市役所や銀行に行き手続きを行った際に、事務員の方が都内よりも皆さんとても親切でした。
ただ、「~しましょうね」と事務員の方に言われたときに、子供に話しているように感じて、もしや子どもに間違われているのかと勘違いしました。
親戚との会話
方言で一番困ったのが、年配の方との会話です。
沖縄に移住し、夫の親戚の方々との交流が増えよく顔を合わせるようになりました。
しかし、中年の方は方言と標準語を両方話せるので、わからないことがあれば本人に聞き返せば標準語で教えてもらえます。年配の方になると、質問をしても帰ってくる内容が理解できず、周りの人に内容を確認する場面が多々ありました。
また、親戚同士で集まると方言でスピーディーな会話となりちんぷんかんぷんです。(笑)
はじめのうちは、親戚のおばさんや、おばあの会話に驚きました!!何言ってるのか全然わかない!!
会話の節々に出てくる「はっさびよー」ってなんだ?!とか気になって全然会話が入ってきませんでした(笑)
でも、方言が分からないだろうというのは親戚の方々も想定していることなので、わからないことは聞いていけば説明してもらえるので大丈夫でした(笑)
移住し二年がたちましたが、年配の方との会話はなんとなく、前後の会話の流れなどで雰囲気で理解しています。
そんな状態でたまにコミュニケーションが取れないこともありますが、雰囲気が悪くなることもありませんし知らないことを知るきっかけが多く楽しんでいます
はじめて沖縄の実際に移住して生活した感想
私が住んでいる中部地方は、標準語が話せる人が多いので移住しても困ることはありませんでした。
分からなくても、わからない時に聞いて覚えて行けばよいのでなんとかなります。
若い方は、相手も分からなそうなことは標準語にして返してくれる人が多いです。
ただ、来る前にもう少し知っていたら戸惑うことも少なかったかとも思います。
関東に住んでいた私にははじめて知る方言や、習慣も多く、知らないことを知る機会となりよかったです。
また、「これってどういう意味?」など話す話題にもなるのでコミュニケーションをとるきっかけにはよかったとも思います。