
沖縄の名字って本土では見かけない特徴ある名字が多いですよね。
初めて見たときに読み間違えてしまうこともあります!
でもなんで本土と違う名字が多いんだろう。ということで今回は沖縄の名字について調べてみました!
目次
沖縄の名字の歴史!
沖縄に難解な名字が多い理由には歴史背景にあると言われています。
薩摩の侵攻以後
薩摩による侵攻以後、家名に漢字を充てるようになる。また、1624年に「大和めきたる名字の禁止」の通達が出されて、日本風の姓は改められるか、当て字を換えて三字姓などに変えられた。また薩摩を含む本土から渡琉、移住した人々も同様の改姓・改名が行われた。これは琉球を通じた中国との交易を継続する上で、琉球をあえて“異国風”に留めておきたいという狙いが薩摩側にあったものと思われる。もっともこの政策は徹底したものではなく、日本風の家名も実際には多く残存した。「平田」「野村」「上原」「岸本」などの例である。また、地名に対しても同様の変更を強要された例もある。
明治以降
廃藩置県後、沖縄県でも庶民に名字の使用が許されるようになった。この時、多くは地名などから名字が作られ、士族の場合は、家名がそのまま名字となった。また、日本に組み込まれたため、明治以降、沖縄風の漢字表記を本土風に改める(冨名腰→船越など)あるいは名字を日本語読みする(喜屋武「チャン」→「キャン、キヤタケ」、大城「ウフグシク、ウフグスク」→「オオシロ」、島袋「シマブク」→「シマブクロ」など)ことも広まっていく。それでも戦前までは琉球語(琉球方言)の読みも珍しくなかったが、現在は、琉球語の読みは東江(アガリエ)、仲村渠(ナカンダカリ、ナカンラカリ)などごく少数しか残っていない。
1953年の戸籍整備法による改姓
戦争で消失した戸籍を再整備する「戸籍整備法」の施行に伴い、沖縄市山内では、門中(むんちゅう)ごとに話し合い、比嘉姓から、青山・内田・吉田・広山・吉村・宮森・豊田などに改姓した事例がある。他には島袋から島への改姓もあった(沖縄市胡屋)。
出典:沖縄の名字
沖縄県でよく使われている名字!

1位 比嘉(ひが)
2位 金城(きんじょう)
3位 大城(おおしろ)
4位 宮城(みやぎ)
5位 上原(うえはら)
6位 新垣(あらかき・あらがき・しんがき)
7位 島袋(しまぶくろ・しまぶく)
8位 平良(たいら)
9位 玉城(たまき・たましろ)
10位 山城(やましろ)
特にランキング上位は多く見かけます。皆さんはいくつ読めますか?私は芸能人で知って言うる
沖縄県には「城」が付く名字が多いぞ

そうなんです!10位までを見てみると10位中5つに「城」がつく苗字が多いことに気が付きます。
沖縄では城のことを(ぐすく)と呼びます。
琉球時代大小さまざまな「城」が各地にあったことが関係していると言われています
よく知られている沖縄のお城といえば「首里城」ですが、今も城跡地として多くの城を観光できます!
また注意が必要なのは「城」の読み方です。
「城=しろ・ぎ・じょう」と読み方がかわります。
城が付く苗字の場合はどの読み方か確認しましょう!!
本土と読み方が違う苗字がある!
なぜ本土と読み方が違う巳代治があるかというと、こちらも歴史背景があります。
薩摩の侵攻以後の「大和めきたる苗字の禁止」の通達が出されて、日本風の姓は改められるか、当て字を換えて三字姓などに変えられたことが影響をしていると言われています。
- 「前田」 → 「真栄田」
- 「中曽根」→ 「仲宗根」
- 「福原」 → 「普久原」
- 「横田」 → 「与古田」
- 「船越」 → 「富名腰」
- 「国上」 → 「国頭」
読みにくい地名が苗字になったぞ!
本土でもそうですが地名を苗字として使われることは多いです。
沖縄の地域名もとても難解な地名が多いです!

地名も、薩摩の侵攻時にいままでかな表記だった地名を検地や集落の名簿など支配に必要な公文書には、日本本土に合わせて漢字表記が必要だったため漢字表記になったと言われています。本土では見ない地名ばかりですね!
- 仲村渠(なかんだかり)
- 我那覇(がなは)
- 喜屋武(きゃん)
- 東江 (あがりえ)
- 渡嘉敷(とかしき)
- 安慶名(あげな)
- 浦添 (うらそえ)
- 宜野座(ぎのざ)
地名と同じ漢字でも苗字になると読み方が違うこともあります!!
これも注意が必要です!
なんと地名が苗字になったケースも、地名と同じ漢字を使用していても読み方が違うことがあります。
しかも地名も苗字の方も読みにくい!!
- 浦添市 勢理客 =地名:「じっちゃく」苗字:「せりきゃく」
- 糸満市 兼城 =地名:「かねぐすく」苗字:「かねしろ」
- 那覇市 金城 =地名:「かなぐすく」苗字:「きんじょう」
- 浦添市 城間 =地名:「ぐすくま」 苗字:「しろま」
苗字が読めない!実生活で困ったこと!
私が沖縄に移住直後には知り合う人苗字が読めませんでした!そんな中遭遇した困ったことをまとめました!
どの大城さん?!特定に時間がかかる!!
沖縄は同じ苗字の方が多いです。
私の勤務際にも大城さんが3人、金城さんも2人 その他同じ苗字の方が多い!!
どこの大城さんからの電話なのか、またどの大城さん宛の電話なのかも絞るのに時間がかかります。
取引先などの方を覚える場合も、会社名、どの部署の方か、などまで覚えておく必要がありちょっと大変です。
名前が覚えにくいぞ!!!
私はもともと人の名前を覚えるのがとても苦手です。
原因は聞きなれない苗字が多かったためです。
引越しをして新たな出会いも増える中、本土では聞き慣れない苗字の方が多く、まず正しく聞き取れていないことに気づかないでしばらく違う名前で呼んで決まっていたことがあります。
我如古(がねこ)さんという方がいらしたのですが、私は「かねこ」さんと聞き間違えてました(笑)。
メールの誤送信に注意!
最近は個人情報の流出すると大問題です。
特に沖縄ならではでより注意する必要があるのが社外のメール送信です。
メールアドレスの多くは@の前が名前を使っているものが多いため、同じ苗字が多い沖縄では同じ苗字の違う人へメールを誤送信してしまいやすいです。
アドレス帳には会社名でフォルダをかけ、フルネームで登録をするなど工夫をして対策をすると安心です。
座席表をもらっても読めないよー!
名前を覚えるのが苦手な人のお助けアイテム!座席表!
しかし、その座席表が読めないんです。
簡単な漢字の苗字や、本土でもある苗字でももしや読み方が違うのでは???と不安になってしまい、全員の苗字の読み方をすぐに聞いて振り仮名を振っていました笑。
①対策!移住前によく使われている苗字を予習しておこう!
事前にどんな苗字が沖縄で使われていて、どう書くのかを知っておくと覚えやすいです。
難解な漢字の苗字やよく使用される沖縄の苗字ベスト100をざっくり目を通しておくのをお勧めします!
②対策!知らなきゃ読めない!難解な苗字を予習しよう!
読み方を教えてもらっても、なんでそう読むの?という苗字もあります!
- 饒平名(よへな)
- 瑞慶覧(ずけらん)
- 阿波根(あはごん)
- 志堅原(しけんばる)
- 喜屋武(きゃん)
- 平安山(へんざん)
- 上運天(かみうんてん)
- 東風平(こちんだ)
まとめ:事前にどんな苗字が沖縄で使われているか知っておけば大丈夫!
移住して初めは聞き慣れない苗字で戸惑うこともありましたが一年も住めばあまり気になりません。
分からなければ聞けば大丈夫です!
漢字で書く場合は自信がないので調べて書いちゃいます!
でも事前にこんな苗字が使われているのか!とっ知っておくと戸惑うことも少なくなると思います!