沖縄の風習に「ウチナータイム」という言葉があります。
沖縄は気候も暖かいし、自然も多しおおらかでゆっくりした県民性なんでしょ?だから沖縄県民は時間にルーズなんでしょう?仕事とかものんびりやってるんでしょ?と思われる方も多いようで、移住後に実際どうだったかの質問を受ける事があります。
Iターンで神奈川県から沖縄県に移住した私が沖縄で生活し実際の「ウチナータイム」がどうなのかを移住者の視点で今回まとめました。
目次
移住者したいあなたへ!のんびり仕事ができるとは思うな!
移住したらのんびりと仕事ができると思って移住をするとイメージとのギャップに合います。
私は今は都内で仕事経験者も沖縄には多いです。仕事のスピード感は都内で働いていた時と変わらない印象でした。
しかし、電車のラッシュで通勤をしていないので出社後通勤疲れは抑えられ朝からイライラせず気持ちに余裕をもって仕事に取り組めるようになりました。
プライベートでは、沖縄は観光地以外だと人込みも少なく過ごしやすいです。
そもそも「ウチナータイム」ってなんだろう?

ウチナータイム(沖縄タイム、沖縄時間)は、日本の南西端沖縄県に存在する、日本本土とは異なる独特の時間感覚。または、沖縄において集会・行事などが予定時刻より遅れて始まること[1]。
ちなみにウチナータイムの「ウチナー」とは、琉球王国時代の琉球語で「沖縄」のことです。
飲み会などしても集合時間になってもなかなか集まらず、遅れて来てもあまり気にしない、本土からの人にとってはその文化がルーズに思えてしまう風習です。
なんで遅刻をしてしまうのか

沖縄生まれの方に話を聞いたところ、沖縄県民がみんな時間にルーズだというとではありません。
しかし飲み会などの開始時間に遅刻してくるルーズな人も確かにいるそうです。
開始時間になってからお風呂に入るなど家を出る準備をする人もいるので、そういう人には遅刻することをふまえて早めの集合時間を伝えるということもあるそうです。
しかし、実際に移住をして感じたのは遅刻をしてしまう理由はルーズな性格だけではありません。
ウチナータイム理由1:沖縄の交通事情

そうなんです。沖縄県は電車が走っていません。那覇周辺にはモノレールが走っていますが、それ以外の地域での移動手段はバスとマイカーになります。
到着時間の予測が難しい!
そのため本土で電車に乗る時などは分刻みで時間通り電車が出入りしているため、目的地の到着時間が見積もりやすいですが沖縄県では正確な到着時間の予測が難しいです。
渋滞が頻繁に起きる
沖縄は車社会なのでよく渋滞が発生します。
沖縄はメインとなる大きい国道が2つ(58号線、330号線)しかなく、その国道を使用して通勤している人が多いです。朝など出勤ラッシュで渋滞が発生、そして事故などが起こると迂回がしにくいです。
渋滞の原因の一つは路上駐車が多いことです。
沖縄は車社会で買い物も車で行きます。しかし小さいお店などでは広い駐車場がなく店の近くに路駐して買い物をしている人が多いです。また、駐車場を持たず家の近くの道など毎日同じ場所に車を停車させている人も多いです。
そのため路駐車が車線を埋めてしまい2車線ある道路が1車線しか使えず車線変更を繰り返しながら進む道も多く、ウインカーを出さないで車線変更をする人も多く事故や渋滞が発生しやすいです。
ウチナータイム理由2:沖縄の天候
沖縄は熱帯気候なので高温多湿でスコールが起きやすい地域なため特にに夏場は天候の変化が激しく天気の予測が難しいです。

沖縄のスコールは舐めてはいけません。さっきまで晴れていたのに前が見えなくなるほどのゲリラ豪雨が急に降ります。
スコールについての詳細はこちらをご覧ください! →突然の沖縄(スコール)の対策について
スコールで足止めにあう
沖縄の夏場は1日に何回かゲリラ豪雨のような雨が15分ぐらい降ります。私はワイパーを最大に動かして運転していても前が見えなくなるような状況を何回も体験しています。そういう時は安全な場所に停車して少し待つか、ノロノロ運転で進みます。
歩いている時なども、傘が役に立たないような雨の時は雨宿りをして雨が止むのを待つかあきらめて濡れながら帰ります。
スコールで道が水没する
沖縄は高低差がある地形のため、雨が止んだ後水没する道路が多いです。
予定していた道の通行ができないということもあります。
シャワーに浴びる回数が増える
沖縄に移住をしてから、夏場は湿気も高く、また急なスコールで体が濡れる機会が多くシャワーを浴びる機会が増えました。
飲み会に行く前にシャワー浴びたい!と思う気持ちは分かりります!!
実際に移住して「ウチナータイム」って実際どうだったか
私は、沖縄の中部地方に移住をして一年がたちますが、「ウチナータイムだな!」っと感じる瞬間は正直ありませんでした。
ウチナータイム:仕事ではどうだったか
本土の人に沖縄県民って仕事を頼んでもスムーズな対応してもらえないんでしょ?のんびり仕事をしているんでしょ?と聞かれることがありますが、実際沖縄企業に勤めてみると、都内との仕事と変わりなくきっちり仕事をします。
仕事への取り組みは県民性ではなく個人の性格だと思います。
実際に仕事をしていて、ゆっくりのんびり仕事をしている印象はありませんが、朝からイライラしている人は少なく心に余裕をもって仕事をしているように感じました。
理由は、通勤に対するストレスが都内勤務よりもだいぶ楽です。都内に勤めていた時は通勤時間も仕事のうちだと思い、
一時間以上の人込みだらけの満員電車での通勤だったので職場に着くころには疲労がたまっていました。
しかし、沖縄の多くの人は車で通勤しているためストレスフリーです。
私の場合は、勤務地に着くまで車で15分ほどで通勤路は緑も多く海も見えます。通勤のストレスはなく、朝一の仕事から全力で取り組めます。
ただ、車通勤なので交通事情により出社が遅れるということはあります。
しかし、それに対して「渋滞なら遅れるのはしょうがないよね―」という感じで連絡を入れれば怒られるということはありませんでした。
ウチナータイム:学校や習い事ではどうだったか
沖縄県民の友人に聞きましたが、学校生活ではウチナータイムはないそうです。私も趣味で習い事に通ったりセミナーなどに参加しますが、時間通り始まり、時間通り終わります。
ウチナータイム:プライベートの待ち合わせではどうか
友人と待ち合わせをしていても、移動手段は車なので交通事情や、駐車場を探したりなどで待ち合わせ場所につくのは多少到着時間の前後は出てしましいます。
今は携帯電話で連絡も取れるので送れそうなら連絡をいれるので遅れることで怒られたりはしませんでした。
まとめ!遅刻でイライラしないこと!
沖縄での移動は多少の遅れはつきものです。
天候や交通状況によっては到着が遅れることも大いにあります。
時間通りには待ち合わせに行けないことも想定して遅れそうなら早めに伝えましょう。遅れてしまうのはしょうがないです。イライラせずに待ちましょう!!