
沖縄に住んでいる友人との会話で「小さい頃は学校帰りにタコを捕っておやつでたべてたなー」「この前海の近くでキャンプした時に、近くの海に行ってタコとってきてたべたんだー」なんて話を耳にします。移住前は魚介類はスーパーで買うものだと思っていたのでとても驚きました。
私もきれいな海で育ったタコを捕って食べてみたい!と思ってタコ釣りをしました!
ということで今回は沖縄で採れるシガヤーダコについてまとめました!
目次
シガヤーダコってどんなタコ?

シガヤーダコは和名で「ウデナガカクレダコ」と呼ばれています。地域によって呼び方が異なります。沖縄本島では「シガヤー」、「シガイ」「ンヌジ」と呼ばれていますが、八重山では「ウムズナー」と呼ばれているそうです。

シガヤーダコ
生息地は、亜熱帯域から熱帯の西太平洋海域にかけて広く分布して遠浅の干潟や砂浜、岩の割れ目にます。沖縄は遠浅の干潟や砂浜が多いのでシガヤーダコ釣りの条件に合致します!
大きさは最大でも50センチほどです。脚がとても長く細いです。なので一人で2匹釣れば私はお腹いっぱいになります!
タコ釣りのシーズンは9月から12月とされています。周年捕れると言われていますが、ほかの時期で私は釣れませんでした!
釣れたシガヤーダコは食用として茹でて食べるか、釣り好きのひとは、タマンやガーラ釣りなどの餌として使用している人もいます。釣り具店などでも釣りの餌として売られています。
注意!沖縄で獲っていいタコと、獲ってはいけないタコがある!

タコが釣れたら、家に持って帰って調理して食べたいですよね!でもちょっと待ってください!沖縄県では捕ってはいけないタコがあるです。タコ釣りの前にどのタコを釣ってはいけないか確認しましょう。
3種のタコが漁業権の対象となりました。
漁業者は、漁業権の対象となった3種の小型のタコを獲らないようにしたり、卵を抱えたメスダコを獲らないようにするなどし、生活の糧として長期的に漁獲できるよう資源を管理することになりました。
3種のタコが漁業権の対象となったことにご理解とご協力をお願いします。
漁業権の対象となった3種のタコ
- 和名:シマダコ
- 和名:ワモンダコ(島ダコ)
- 和名:サメハダテナガダコ
私は移住後2年目のタコ釣りで、岸から近い場所で釣っていますが、この3種類のタコが釣れたことはありません。しかし、長期的に漁獲の資源を守るためにもタコ釣りで釣れた時には釣れたタコが「シガヤーダコ」か確認しましょう!
シガヤーダコの釣り方について
エギを使ってシガヤーダコを釣ろう!

伝統的な捕り方として「ンヌジグヮーユベー」という、貝殻を利用した仕掛けを使う独特な捕獲法があり、試してみましたがとても難しく1匹もタコを捕れませんでした。なので、私はシガヤーダコ専用のエギを使って蛸釣りをしています。
私はシガヤーダコ専用のエギは、「カンナ」と呼ばれる針の下の部分が短くカットされており岩場でも根がかりがしにくい作りになっています。
シガヤーダコ釣りは干潮時の潮が低い時を狙って行います。陸からエギを投げてもできますが、遠浅の干潟の場合は腰ぐらいまで海に漬かって竿を投げて釣りができます。沖縄は10月でも海水が下がらないので、海に漬かってタコ釣りを行っている人も多いです。遠浅は潮の高さが一気に上がります!潮が戻るタイミングには陸に戻れるように注意しながらやりましょう!

エギを海底を引きずって釣る!

タコ釣りは、簡単!エギを着けてゆっくり引っ張ればタコがいれば釣れます。
私は、海面の上部にエギがある状態で引っ張るより、海底にエギを完全に沈めて海底にエギを着け、ずりずりという感触を竿で感じながらゆっくり引きずるようにして糸を巻いています。

シガヤーダゴが竿にかかった感覚は根がかりに近いぞ!!!!

魚がかかったときに「クックック」と竿が引っ張られる感覚よりかは、急に「ぐーーー!!」と重くなる感覚がありリールを巻くとシガヤーダゴがついています!
それ以外だと、急にリールが動かなくなり根がかりしちゃった?という感覚の方が多いです!
引き上げるときにシガヤーダコが岩の隙間に潜ろうとしたり何かに捕まって抵抗しているようです!
釣り上げてみると、よくサンゴを掴んでいる状態で釣れます!!
根がかりかな??っと思ったら、諦めずにゆっくりリールを巻まいてみましょう!
もしリールが引けないようなら、海面が浅ければ根がかりのポイントまで歩いて行くとシガヤーダゴが引っかかっていることがあります!
本当に根がかりだったこともありますが、根がかりっぽい感覚があっても諦めないでください(笑)
釣ったシガヤーダコは網に入れる!

タコは脱走の名人です!バケツに入れてしまったらタコはすぐに逃げてしまいます!釣ったタコを瓶に入れている人などもいますが、私は「タコ入れ網」という網が袋状になっており、ファスナーで開け閉めできるものを使っています。シガヤーダコ釣り用として使うというよりかは、アサリなど貝を採った時などでも使用しています。でも、手元にない場合は代用として洗濯ネットを使用しています!
また、タコ入れ網には紐を通せる輪が付いており、ベルトなどで腰につけることができます。私はスズランテープで腰に巻て両手を開けてシガヤーダコ釣りをできるようにしています。また海に漬かって釣りをする場合、腰のタコ入れ網は海に浮くので重くもならず、腰にぶら下げてても気になりません。


そういう方は、ズボンのウエストの紐があればベルトの代用で通しちゃいましょう!!
シガヤーダコ釣りで注意すること
タコを入れる網が荒いと、網の間から逃げていく!
私が釣り上げたとき、少し粗い目の網を使用してました。網の袋の中のタコの数を数えると釣ったタコより網の袋の中の蛸が少ないんです!!おかしいと思ってよくみてみると、なんと蛸をタコが網目を足で広げてにゅるっと逃げていくのを目撃しました。
網目が荒い袋を使うと、体をくねらせて網を広げてタコは脱走をします。細かい網目がオススメです。
タコを釣っても油断するな!!
竿に手ごたえがり、シガヤーダコを釣りあげても油断はできません。
竿を上げた時にエギからタコが外れて海に落ちてしまいます。またエギからタコを外して袋に入れる時などにするするっと手から逃げてしまうことがあります。目の前で逃げていくのを見るのはすごい悔しいです!!笑
シガヤータコがエギに引っかかっても気を抜いてはいけません!!
玉網があると、釣れた時にすぐに玉網で捕まえられるので安心です!

シガヤーダコが釣れても手で触りまくらない!
シガヤーダコが釣れた時に触りすぎると足がポロっとれてしまいます。
足をのこして逃げ出そうとします。抜けた足も食べれます!触りすぎには注意しましょう。

タコの墨に注意!墨を吐いて逃げ出す!
竿を上げた時や、取り逃がして海中にタコを逃がした時に墨を吐いて逃げることがあります。海中に墨を吐かれると海中が濁り再度拾い上げるのは難しいです。
また、墨を衣服にかけられることもあります。衣服に墨がついてしまったら乾く前に海水で洗い流し洗濯をしましょう。私が実際に服に墨がかかった時にすぐに洗いましたがそれでも染みは完全には墨は落ちませんでした。なので、タコやイカ時は汚れても良い服で臨むのがオススメです!

下の写真は2回洗った後の服です。うっすら墨の跡が残ってしまいました。でも釣り用の服として割り切って使用しています(笑)

釣竿を海水に漬けないようにしよう!
タコ釣りに夢中になってしまうと、一歩一歩と海の奥へ進んでしまい、うっかり釣竿が海水についてしまうことがあります。
とくに釣竿のリールが海水に漬かってしまうとドラグに海水が入り乾いてしまうとリールが回らなくなることがあります。釣竿は人によっては値段をかけている人も多いと思います。うっかりリールが海水に漬かってしまったら真水で洗い流しましょう!
紫外線対策を万全に!
沖縄は紫外線が強いです。特に釣りをしているときは海面の照り返しもあり日に焼けやすいです。しっかりと紫外線対策を行い釣りに臨んでいます。→詳細 沖縄の紫外線対策について

いえいえ、沖縄の海に水着で入っているのは観光客ぐらいです!!
地元のなれている方は、普段から外に出る時は紫外線対策をしっかりし行っています。特に海では海面の照り帰りもあり一層日焼けしやすくなります!
私は夏でも帽子にサングラス、顔にはフェイスカバーや大きめのマスク、首にはタオル、上下はライフガードを着用し肌の露出しないように注意しています。
釣ったシガヤーダコの食べ方!

シガヤーダコは簡単な調理で食べられます!塩で揉んでぬめりを採った後にさっと茹でてひと口ぐらいにカットし、醤油とわさびで食べても美味しいし、キムチにあえても美味しいです!私のおすすめはタコの唐揚げです。お酒のおつまみに合います!!頭の部分は最高です!!油で揚げるときには油が跳ねる時があるので注意してください!

シガヤー釣りをした感想
シガヤーダコはタイミングが良ければ1時間で3.4匹捕ることができました。たくさん釣れても食べる分だけ捕って帰るようにしています。しかし翌週同じ場所で干潮時に行ったとしても何時間かけても一匹も釣れないこともあります。シガヤーダコ釣りは難しいですが、おいしいのでまたチャレンジしたいと思います!
また、沖縄の干潟はシガヤー釣り以外も、マゴチ釣りや潮干狩りもできます!潮干狩りなら小さなお子さんも一緒に楽しめるのでおすすめです!!
干潟にはいろんな生物がいるので観察するのも楽しいですよ!カニや、小魚、運が良ければウミウシも観れるかも!沖縄の海は海水浴だけじゃない!!干潟での遊びも楽しんでみてくさい!!